ローコードのツールを使い自動化するアプリを作成して、減らしずらい人的ミスを減らした。
改善のきっかけ
以前に製品梱包内に部品の入れ忘れがあり、お客様からクレームがあった。
これを解決するため、Excelで部品表を作成し、部品表をモニタへ表示、作業員が部品表を確認しながら梱包作業を行うこととしたが、作業員の負担が大きく、かつ作業スピードも遅くなり生産性が低下するという問題が顕在化した。
また、結局人による確認ということには変わりないため、クレームはゼロにはならなかった。新製品をリリースした後などは部品が増えるため、部品表のメンテナンスをしないといけないが、時間がとれず反映できないという問題も発生した。さらに製品の仕様変更などが発生した場合も、部品表の変更が遅れ、余計にクレームが発生するケースも出てきたため改善を行った。
問題
- お客様からのクレームが減っていない。
- 部品表を作成したものの、それを最新の状態に保つために余計に時間がかかる
- 生産性が大幅に落ちた。
製品の梱包は難しい
似た部品が多数あるため、パッと見ただけではわからず配属して間もない作業員は欠品クレームの発生率が高い。
改善した内容
- Microsoft AccessとSQL Serverを組み合わせて梱包計量システムを製作した
Microsoft Access
ビジネスに最も適した形式で簡単にデータベース アプリを作成できます。Windows PC 専用。
Microsoft SQL Server
企業のデータを安全に保存するためのデータベース。Microsoft Accessと同じ企業が作成しているため相性がよい。
システムの仕様
この梱包計量システムは、部品を入れた梱包を秤に載せて重量を計測すると、部品の重量を管理しているデータと自動照合を行い、部品の合計重量と違いがあった場合、パソコンのモニターへエラーが表示されると同時に大型スピーカーで警報音を再生するようにした。
エラー時は様々な要因があるためダブルチェックとした
エラー解除をするには必ず再計量を必要とし、そして品質管理担当者が立会のもと、再計量を行うこととした。
エラー情報も活用
重量を計測した際に発生したエラーは全てログとして保存しておき、再発防止策立案のインプット情報として活用している。
評価
適切な改善だったが、一部解決しなかった
全く同じ重量で部品違いの場合エラーにならない
これはシステムの仕様上仕方がないが、例えば左右のペアで構成される製品において、左右とも同じ重量の場合は部品を間違えているがエラーにならない。
今後の目標
- ローコードツールを使って継続して業務改善をしていきたい。
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