DXの要であるローコードについて解説!ノーコードとの比較あり。

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satou
update 2022/6/17

プログラミングの知識がない人でも、自分に合ったホームページやアプリ開発、業務の自動化などが出来るということでローコード開発というものが注目されています。

ローコードとはそもそも何なのか、メリット・デメリットはどんなことがあるのか等を説明していきます。

ローコードとは

低いという意味の「ロー」とプログラムの「コード」を繋げた言葉です。
言葉の通りコードを書くことが少ない、最小限のプログラミングという意味です。
そしてローコード開発とは、ホームページやアプリを普段より少ないコードで開発をすることを指します。

最近ローコード開発が増えていますが、要因としてはローコードツールが以前に比べ使いやすく、低価格で利用できるようになったことが背景にあります。

ローコードが注目されている理由

2018年12月に経済産業省が公表した「DX推進ガイドライン」において、デジタル・トランスフォーメーションという概念について言及しています。


デジタル・トランスフォーメーション(DX)
「進化したIT技術を浸透させることで、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のこと。


なかなかイメージしづらいですが、単純に「アナログなやり方をデジタル化する」ということではなく、新たなステップとして、全く新しい業務への変化に繋がるような根本的なIT技術との関わりを期待しているということです。

ローコードはIT技術を浸透させるのに不可欠
そのデジタル・トランスフォーメーションを促進させる一つとして注目されているのがノーコード・ローコード開発です。

1から開発していた昔ながらの開発手法以外に、ノーコード・ローコード開発という選択肢が増えたことで、それぞれに合った品質やコストを選びやすくなり、IT技術を取り入れるハードルが下がりました。

プログラミング未経験でも開発できる
ノーコード・ローコードツールを使えば、プログラミングをやったことがない方でもホームページやアプリを開発できます。

"全く新しい業務"というとすぐに頭を切り替えて考えることは難しいですが、ノーコード・ローコード開発からITを活かした改善への関わりを増やすことで、進化したIT技術を上手く取り入れた変化に繋がっていくと思います。

ノーコードとの違い

上の章で「ノーコード」という言葉を出しましたが、これは言葉の意味の通り一切コードを書かずに開発することできるツールや開発手法を指します。

それぞれの開発手法の比較

ノーコード ローコード     従来の開発    
開発スピード
自由度
学習しやすさ


完全なノーコードのツールはほぼない
「ノーコードツール」と謳っていても、カスタマイズする場合にコードを書いたり、コードの知識が多少必要な操作内容も含まれていることがほとんどなので、完全なノーコードのツールというものはあまり存在しないように思います。

最近のローコードのツールは大半はマウス操作で開発することができ、ほんの一部だけコードを書くということが多いです。

ローコードのツールを使ってノーコード開発をするということや、
ノーコードのツールを使ってローコード開発をするということもよくあります。

ローコードのメリット

開発スピードが早い
コードを書く代わりにマウス操作で作っていけるので、簡単な画面であればさっと作れますし、エラーなどのバグも少なく短期間で安全に開発できます。


費用を抑えられる
従来の開発手法では熟練のエンジニアを長期間抱えて開発する必要がありましたが、非エンジニアでも開発することができるため一人当たりの単価を抑えることができ、また開発後の項目追加や変更であれば自分たちで修正することもできます。


セキュリティー面が安心
利用するサービスやツールにセキュリティー面を任せられる部分が多い為、利用側でのセキュリティー面の負担が軽減出来る。

ローコードのデメリット

複雑な画面は作れない
ほぼマウス操作だけで開発できる一方で、複雑な処理や画面はどう頑張っても作れないことがあります。 ですが、簡単な処理や画面を組み合わせて同等のものを作れることが多いです。


ベンダーロックインの危険性がある

ベンダーロックイン(英: vendor lock-in)とは、特定ベンダー(メーカー)の独自技術に大きく依存した製品、サービス、システム等を採用した際に、他ベンダーの提供する同種の製品、サービス、システム等への乗り換えが困難になる現象のこと。
ベンダーロックイン
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』

発生する可能性は低いですが、特定のベンダーに過度に依存するようなことは避けるべきでしょう。

ローコードのサービス紹介

ホームページ、ECサイト(ネットショップ)、業務自動化などローコードツール(サービス)は色々ありますが、その中から一部紹介します。


WordPress
ホームページ・ECサイト・ブログサイト等を作れるCMSです。
個人・企業問わず幅広く利用されているので使ったことがある方も多いと思います。

WordPressもテーマを選び管理画面を操作することでコードを書かなくてもホームページが作れたりするのでノーコード・ローコード開発が可能なサービスと言えます。

日本語対応 無料プランあり


STUDIO
Webサイトが作成できるサービスです。
プラットフォーム上でデザインを作っていけばコードを書かずにホームページが完成します。
自由度の高いレイアウトが実現可能で、テンプレートの選択だけでは自分に合ったモノが見つからないという方にはおススメです。
お知らせやブログ記事のような更新できる機能やフォームの機能を作ることも可能です。

日本語対応 無料プランあり


Shopify
クラウド型のECプラットフォームです。
ECサイトに必要な管理画面、デザインテンプレートが用意されていて、簡単にECサイトを始められます。
14日間の無料体験があるので自身のネットショップに合っていそうか試してみることが出来ます。

日本語対応 無料プランあり


n8n
ワークフロー自動化プラットフォームです。
業務タスクのフローを作成していき、ルーティン業務を自動化するアプリを作成できます。
クラウド・デスクトップアプリ・セルフホスト版があり、クラウド以外は無料で利用可能です。

日本語対応 無料プランあり
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Zapier
n8nと同様のサービスで、ルーティン業務を自動化するアプリを作成できるプラットフォームです。
カスタマイズ性が低く無料利用枠に制限がありますが、連携サービスが2,000を超えているのが特徴です。

日本語対応 無料プランあり
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Bubble
デスクトップおよびモバイルWebアプリの作成が出来るプラットフォームです。
FacebookやAirbnbなどのようなサイトを直感的に作成できます。
無料で本番利用も可能です。

日本語対応 無料プランあり
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Appsmith
社内で利用するような管理パネルやCRUDアプリを簡単に作れるプラットフォームです。
ウェブ・ECサイトや顧客向けアプリのようなものよりも管理アプリ作成に向いています。
クラウド版とセルフホスト版があり、セルフホストであれば無料で利用可能です。

日本語対応 無料プランあり
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AppSheet
Googleが提供するプラットフォームで、デスクトップ・スマホアプリの作成、業務自動化ワークフローの作成、Google Workspaceアプリと統合などが出来ます。
Googleのサービスなので、Gmail、スプレッドシート等との連携のしやすさも利点です。
本番使用は有料ですが、テストで作って動かすのは無料で利用可能なので試しに作ってみることが出来ます。

日本語対応 無料プランあり
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Yappli
デスクトップおよびモバイルアプリの開発が出来るプラットフォームです。
無料では利用出来ませんが、アプリの開発から運用まで行えます。
日本の会社のサービスなので言語の問題なく利用出来ます。

日本語対応 無料プランあり
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最後に

海外のローコードツール(サービス)は、日本語対応していないものが多く、とっつきにくい部分もあるかと思いますが、直感的に操作できるように作られているのでスムーズに習得できます。

実践的な使い方を例に、参考になるような記事をどんどん書いていきますのでそちらも参考にしてください。

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